「賭」と「箸」は、平成22.11.30の「常用漢字表」の改定で追加された字種です。
「常用漢字表」は、明朝体という印刷や電子媒体で使われている書体で示されていますが、下記のように、<(付)字体についての解説>の<第2 明朝体と筆写の楷書との関係について>の<3 筆写の楷書字形と印刷文字字形の違いが,字体の違いに及ぶもの>に例示されているように、手書きの場合には、「点」がなくても同じ文字として認められていますので、どちらで書いてもいいということになります。
..連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の占領政策下の1946(昭和21)年11月16日、内閣告示された「当用漢字表」を皮切りに、当用漢字別表〔1948(昭和23)年2月16日〕、当用漢字音訓表〔同〕、当用漢字字体表〔1949(昭和24)年4月28日〕および当用漢字改定音訓表〔1973(昭和48)年6月18日〕からなる一連の法令によって、漢字政策が定められました。
..当用漢字とは、漢字を制限するための表に掲載された1850字の漢字を指し、日常使用しないとされた漢字は制限され、公用文書や一般社会で使用する漢字の範囲が示されました。
..また、「当用漢字字体表」によって、従来、複雑であったり多様であったりした字体の簡素化も、一部の文字で行われました。漢字の構成要素ごとに体系的に変更を行う方式は採らず、慣用を参考に個別の文字を部分的に簡略化しただけでした。
この「当用漢字字体表」により、「者」も「点」が省かれ、「者」をもつ文字「煮都諸緒暑署」についても、「点」が省かれました。ただし、「当用漢字表」に掲げられていない漢字については対象外でしたので、「賭」と「箸」は、「点」が省かれていません。(これらの新旧字体については、下記URLでご確認ください)
「新旧字体表」
http://www.asahi-net.or.jp/~ax2s-kmtn/ref/old_chara.html
http://www.benricho.org/moji_conv/14_shin_kyu_kanji.html
【ご参考】
「常用漢字表」(平成22.11.30・内閣告示第2号)
http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/pdf/jouyoukanjihyou_h22.pdf
表の見方及び使い方
………《中略》………
4・ 字体は⽂字の骨組みであるが,便宜上,明朝体のうちの一種を例に用いて「印刷文字における現代の通用字体」を示した。
………《中略》………
付・ 情報機器に搭載されている印刷⽂字字体の関係で,本表の通⽤字体とは異なる字体(通用字体の「頰・賭・剝」に対する「頬・賭・剥」など)を使用することは差し支えない。
(付) 字体についての解説
第1 明朝体のデザインについて
・ 常用漢字表では,個々の漢字の字体(文字の骨組み)を,明朝体のうちの一種を例に用いて示した。現在,一般に用されている明朝体の各種書体には,同じ字でありながら,微細なところで形の相違の見られるものがある。しかし,各種の明朝体を検討してみると,それらの相違はいずれも書体設計上の表現の差,すなわちデザインの違いに属する事柄であって,字体の違いではないと考えられるものである。つまり,それらの相違は,字体の上からは全く問題にする必要のないものである。
………《中略》………
第2 明朝体と筆写の楷書との関係について
・ 常用漢字表では,個々の漢字の字体(文字の骨組み)を,明朝体のうちの一種を例に用いて示した。このことは,これによって筆写の楷書における書き方の習慣を改めようとするものではない。字体としては同じであっても,1,2に示すように明朝体の字形と筆写の楷書の字形との間には,いろいろな点で違いがある。それらは,印刷文字と手書き文字におけるそれぞれの習慣の相違に基づく表現の差と見るべきものである。
さらに,印刷文字と手書き文字におけるそれぞれの習慣の相違に基づく表現の差は,3に示すように,字体(文字の骨組み)の違いに及ぶ場合もある。
以下に,分類して,それぞれの例を示す。いずれも「明朝体―手書き(筆写の楷書)」という形で,左側に明朝体,右側にそれを手書きした例を示す。
………《中略》………
3 筆写の楷書字形と印刷文字字形の違いが,字体の違いに及ぶもの
以下に示す例で,括弧内は印刷文字である明朝体の字形に倣って書いたものであるが,筆写の楷書ではどちらの字形で書いても差し支えない。なお,括弧内の字形の方が,筆写字形としても一般的な場合がある。
……《以下、画像を参照》
댓글 0