呪術廻戦ネタバレ148話 | カス


「誰かと思ったわ」

死滅回游の平定に備え、呪具の回収をすべく禪院家へと戻った禪院真希(ぜんいんまき)に向かって、禪院直哉(ぜんいんなおや)がいった。

「酷い⾯やな
それもう治らんやろ どうすんの?」

「真希ちゃん」

「⼥を顔で判別できたんだな
尻(けつ)しか⾒てねぇと思ってたぜ」

「どうすんのって聞いてんねんけど」

「答えろや カス」

「呪術も使えん 呪霊も⾒えん
取柄のお顔もグズグズ
もう誰も君のこと 眼中にないで」

「寂しいなぁ
昔みたいに またイジメたろか?」

そういった直哉の脳裏に、倒れ込んだ真希を踏みつけていた時 の様⼦が蘇る。

しかし、真希は直哉の挑発に乗ることなく、黙って話を聞いていた。

「どうすんの?
⼄⾻(おっこつ)君と恵君の⾦⿂のフン?」

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呪術廻戦ネタバレ148話 | まだ


「真希」

直哉と別れ、呪具の元へと向かう真希を呼び⽌める声がした。 ⽴ち⽌まり、真希が声のした⽅向を⾒ると、そこには真希の⺟ 親が⽴っていた。

「戻りなさい」

「忘れたの?
忌庫への⽴ち⼊りは 私達に許されてないの」

「当主がいいって⾔ってんだよ」

そういった真希が忌庫の鍵を⾒せる。


回想


「禪院家当主⁉俺が⁉」

伏黒恵がいった

「ああ 直毘⼈(なおびと)の遺⾔だ」

「お断りします ⾯倒くさい」

「いや 悪いが受けてくれ」

「直毘⼈は恵には禪院家の財産を譲るって⾔ったんだ」

「⾦に呪具
当主になれば御三家や総幹部の情報も⼊ってくる」

「これからの私達の⽴ち回りが ⼤きく変わる」

「じゃあ真希さんがやって下さいよ」

真希の話に納得ができず、伏黒が嫌そうな表情を浮かべていった。

「今の私じゃ 誰も納得しねぇし ついてこねぇよ」

「相伝の術式を継いでいること‼
領域を会得していること‼」

「更に悟に⽬をかけられてたドラが乗った恵でギ
リだ‼」

「納得とか…
禪院家の⼈がどう思おうと 関係なくないですか?」

「さっき⾔った恩恵は 当主になりさえすれば受けられるでし ょ」

余程、禪院家の当主になるのが嫌なのか、伏黒が⾷い下がる。

しかし、真希の思いはそれとは別のところにあった。

「……まだ
私じゃダメなんだよ」

伏黒に視線を向けず、ただ真っ直ぐを⾒つめ、真希がいった。

「私じゃ 真依の居場所を作ってやれない」

そういった真希の脳裏に、妹である禪院真依(ぜんいんまい)の姿が蘇る。

そして、そんな真希の⾔葉に、ようやく伏黒も折れる。

「わかりました」

「戻りなさい‼」
⺟親の怒気を含んだ声に、真希の思考は現実に戻される。

「…どうして?
どうしてアナタはいつもそうなの?」

「⼀度くらい 産んで良かったと
思わせてよ 真希」

そういって真希を⾒つめる⺟親の⽬からは、すでに感情が失われていた

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呪術廻戦ネタバレ148話 | 扇と甚⼀の思惑


⺟親の制⽌を振り切り、忌庫へと到着した真希が鍵を開ける。

そして、扉を開けて中に⼊ったその時

「親⽗…‼」

中には真希の⽗親‧禪院扇(ぜんいんおうぎ)が座っていた。

「ここに呪具はないぞ 真希」

「オマエ達の動向を⾒越して 空にしておいた」

そういって扇が⽴ち上がると、その背後には⾎を流して倒れている真依の姿があった。

「なんで来たのよ ⾺⿅」

倒れ込んだまま、真依がいった。

「真⾐‼」

⼀⽅、真希に向かって悪態をついていた禪院直哉は、同じく当主の座を争っていた禪院甚⼀(ぜんいんじんいち)と話していた。

「こうする気やったら 始めっからそう⾔えや」

テーブルに⾜を乗せ、ふんぞり返った直哉がいった。

「オマエが先⾛りすぎなんだ 直哉」

「確かに伏黒恵はオマエより幾分ましだ」

「あ?」

「五条家との関係修復の契機として
彼を後押しする声も少なくない」

「だが全財産を伏黒恵に譲るというのは
俺達も到底納得できない」

「じゃあ何をトロついとったん?」

「伏黒恵は五条家だけではなく 加茂家次代当主
加茂憲紀(かものりとし)とも友好な関係を築いている」

「理由もなく消せば ⽴場を悪くするのは我々禪院家
五条悟(ごじょうさとる)が封印され
変動する勢⼒争いに遅れをとることになる」

「それは分かったけど なんで今なん」

「総監部の通達をろくに聞いていないな」

⼆、五条悟を渋⾕事変共同正犯とし呪術界から永
久追放かつ封印を解く⾏為も罪と決定する

「利⽤しない⼿はない」

「くっくっくっ
実の娘も殺した⽅が信憑性が増すもんなぁ」

「あぁそれにより 総監部からの信頼もより強固となる」

「でもそれでいいん?
扇のオジさんは」

「発案者は扇だ」

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呪術廻戦ネタバレ148話 | 当主になれなかった理由


秘伝「落下の情」


領域対策「落下の情」を居合に転⽤

万が⼀の交渉材料として⽣かした真依の所持する未知の呪具
それら 不⾜の事態に備えつつ
渾⾝の⼀振りを放つ

対する真希も⼿に持っていた呪具を取り出し、居合いに構えに⼊った。

組屋鞣造(くみやじゅうぞう)の傑作

呪具「⻯⾻(りゅうこつ)」

刃で受けた衝撃と呪⼒を蓄積し
使い⼿の意図に合わせ 峰から噴出する

(呪具の効⼒を知られてねぇアドバンテージを⽣かす)

(居合いの勝負に乗ったとみせかけて ⼆撃⽬‧三撃⽬で斬る)

「何故 前当主が私ではなく 直毘⼈(あに)だったか知っているか?」

「テメェが ⼦供を殺せるクソ野郎だからだろ」

扇の⾔葉に、真希が答えたその瞬間

扇の⼑が鞘から抜き放たれた。

この攻撃を、かろうじて受け⽌める真希。

さらに⼑を持ち直して、扇に向かって振り下ろす。

対する扇は、この攻撃を受け⽌めようと⼑を構える。

しかし真希の攻撃に耐えきれず、扇の⼑は折れてしまった。

この隙を逃さまいと、すぐに次の攻撃を仕掛ける真希。

まう。

(なんで…… 折ったハズの)

真希の顔から⾎が吹き出す。

(⼑⾝が……⁉)

「何故私が当主になれなかったか…」

「それは⼦供のオマエ達が 出来損ないだから
だ…‼」

そう扇がいった直後、真希が膝から崩れ落ちた


『呪術廻戦』第148話 ∕ おわり